2013年12月1日にApple社のApp Storeに「TOEICリスニング」アプリをリリースしました。下のリンクからApp Storeのページをご覧いただけます。
「TOEICリスニング」アプリは、山口大学のTOEIC対策講座で驚異的な実績をあげている山根和明先生の学習メソッドを実践するために開発されました。 このアプリを使うと、TOEICのリスニングパート(パート3/パート4)をとことんトレーニングできます。
TOEICスコアを向上させるには文法や語彙力を増強するだけでは不十分です。多くの日本人が苦手なのは、英語を聞き取る部分です。リスニングパートを攻略することで100点以上のスコアアップが図れるでしょう。
また、TOEIC対策だけにとどまらず、英語のリスニング能力を鍛えることで、英語を頭から理解したり、TEDやカーンアカデミー、MOOCなどのプレゼンテーションや、オンライン授業を受けることができます。
引き続き、スピーキングやライティング対策講座も開発/リリース予定です。
■基本的な機能
- TOEIC本番と同じ形式のリスニング問題(パート3/4 :各30問)を収録
- 再生速度のコントロール(等倍/0.7倍/1.5倍速で再生できます)
- スクリプトの参照
- 設問への回答と自動採点
- 完了ステータスの一覧表示(マスターできていないところが一目でわかります)
- 日本語訳の表示(フレーズごとに頭から訳しています)
- スピーキング練習(セリフをディクテーションしたら、自分の声を録音し、ネイティブの発音と比較できます)
- 重要ポイント(重要表現や、キーワード、類義語・同義語の詳しい解説が読めます。これにより、リーディングパートのスコアアップも同時にできます)
■勉強の仕方
- まず、トップメニューから【パート3 トレーニング】または【パート4 トレーニング】を選択します。
- すると、出題形式についての解説と、本番テストと同じ形式で問題の説明文を聞くことができます。出題形式が理解できたら、【問題に進む】ボタンを押して、設問に進みましょう。
- 【クイックレスポンス】 まず 、全てのメニューを閉じたまま音声を聞いて、回答をしてみましょう。質問を聞いてすぐに自分の言葉で答えてみましょう。
- 【本番形式に挑戦】
【Questions】のボタンをクリックすると、設問と選択肢が表示されます。これを見ながら回答してみましょう。回答を終えたら【チェック!】ボタンを押すと、その場で採点されます。【重要ポイント】を押すと、各設問の回答をチェックできます。 - 英語のテキストを見ながら聴く
【TEXT】をクリックして英文を表示しながら聞いてみましょう。テキストを見ると理解できる方も多いと思います。また、この際、わからない単語を日本語訳を見たり、英辞郎などのオンライン辞書等でチェックしておくと語彙力増強ができます。あまり知られていない事実ですが、意味やスペルがわからない単語は聞き取ることができません。 また、日本語訳はフレーズ毎に訳をつけて英文を頭から理解できるようにしてあります。こうした頭から理解する手法は「フレーズ・リーディング」とよばれ、実はネイティブは考えながら発話しています。ですから、受験対策の英文和訳でやったような返り読みなどは読みやすい日本語訳を作成するのには有効ですが、英文を理解するだけであれば必要ありません。 このように英文を出てくる順に、できれば英文のままで理解できるようにすると効果的です。 - 【シャドウイング】
最初は、TEXTを表示したまま音声を聞き、後から続けて発音する練習をしましょう。通勤途中等であれば、音を出さずに唇を動かすのも効果的です。こうした練習方法を「シャドウイング」といいます。TEXTを見ながらできるようになったら、TEXTボタンをもう一度押して非表示にして、シャドウイングにチャレンジしてみましょう。難しければ、0.7倍速にしてチャレンジするといいでしょう。 再生速度を変更するには、再生ボタンのすぐ下にある「x0.7」「x1.5」のボタンを押すと、速度を変更して音声が再生されます。1回で難しい場合は、「Replay」ボタンを押すと、何度も練習できます。 - 【ディクテーション】
今度は、音声を聞きながら、英文を書き取ってみましょう。再生を開始すると、再生ボタンが一旦停止ボタンに変わりますので、一文毎に一旦停止して書き取ったら次の文章を再生してかまいません。とてもハードですが、速度を落としてもいいので、全文書き取ってみましょう。どうしても聞き取れない部分が、あなたが苦手としている音です。その場合は、TEXTで原文を確認してから、あらためて挑戦してみましょう。一度でできなくても大丈夫なので、何度もトライしてみましょう。 紙に書き取ってもいいですし、パソコンにタイプしてもいいと思います。五感をフルに刺激することで記憶が強化されます。 - 【スピーキング練習】
ディクテーションができたら、今度は自分で文章を読み上げる練習をしましょう。 (1)【スピーキング練習】を押すと、録音ボタン(Capture Audio)が表示されます。
(2)録音ボタンを押すと「ListeningAppがマイクへのアクセスを求めています」と確認メッセージが出るので、【OK】を押します。
(3)録音画面が表示されるので、TEXTを用意して、赤い丸のボタンを押します。
(4)文章を読み上げ終えたら、赤い丸が四角の停止ボタンに変わっていますので、これを押します。
(5)ページ右上の【完了】ボタンを押すと、問題のページに戻って再生ができます。 自分の発音とネイティブの発音を比較して、同じ音になるようにトレーニングすると発音がよくなります。日本語を理解できない外国人と話すには、発音が正しくないとなかなか通じません。ぜひ、リスニングだけではなく、スピーキング能力も鍛えましょう。
- 【重要ポイント】
【重要ポイント】をクリックすると、重要な表現や、類義語/同義語などの解説が表示されます。TOEICテストだけでなく、実際の英語でのやりとりでも、同じ意味をいろいろな言い換えを使って表現するのがスマートとされています。ですので、類義語や同意語を知っておくと戸惑わずにすみます。日頃から、常に同義語をチェックする習慣をつけておくと飛躍的に語彙力も上がりますし、英語を仕事で使う場合などに威力を発揮します。 - 【完了】チェック
各設問の下の【完了】ボタンを押すと、設問毎に完了チェックができます。各パートのトップメニューに完了ステータスの一覧が表示されますので、未完了のところだけを重点的にやり直したりするのに役立ちます。時間に制約がない場合は、【次へ】ボタンを押して、順番に勉強してもいいですし、パート3と4から好きなところをランダムに選んで勉強してもかまいません。
最初はなかなか思うように聞き取れず苦労しますが、継続的にトレーニングすると必ず聞こえるようになりますので、あきらめずにチャレンジしてみましょう。 音声が速すぎればゆっくり再生してもいいですし、意味がわからなければ日本語訳を見てもかまいません。 「意味がわかっている言葉」を完璧に聞き取れるようにすることで、だんだんと聞き取れる言葉が増えていきます。 ぜひ、これをきっかけに英語のリスニング能力を鍛えて、あなたのこれからのチャレンジに役立てましょう。
2013年12月 開発者: 井上