はじめに
みなさん、こんにちは! Udemy講師の井上です。
2016/7/23のUdemy講師イベントで、レクチャー動画収録・編集のワークショップを担当します。
今回は、スクリーン録画ソフトウェアを使用して、スライドにナレーションと講師映像を組み合わせたレクチャー動画を作成していきます。
ワークショップの概要
(1)ビデオ内容の設計
例えば、コース紹介ビデオなら、以下の内容について整理しておきましょう。
- コースタイトル(例:Linuxサーバー構築入門)
- 講師紹介 (どのような経験があるのか?)
- 受講対象者 (どのような方を受講対象としているか?)
- コース概要 (コースで学ぶ項目。各セクションの概要)
- ゴール (コースを修了すると、何ができるようになるか?)
- 受講条件 (おおよその学習時間と、受講の前提条件)
これをパワーポイントやKeynoteのスライドに1枚づつまとめてみましょう。
ワークシートを下記に置いておきますので、対応する項目を埋めてスライドを作成してみましょう。
また、スライドの作り方がわからない方は下記のサイト(書籍化もされています)が効果的です。
(2)各自収録・MP4での保存
(3)作成したビデオをUdemyのコースのテストビデオにアップロード
または、YouTubeやVimeoにアップロード
(4)ペアでプレビューして、各項目についてわかりやすいかチェックして、改善ポイントについてアドバイスし合いましょう。
このワークショップに参加すると
- スクリーン録画によるレクチャー動画作成を体験できます。
- ビデオの構成について整理できるようになります。
- 第三者の視点から、改善点についてフィードバックを得られます。
ぜひ、この機会にレクチャー動画作成をマスターし、Udemyでのコース公開を目指しましょう。
ちなみに売れるコースは5時間以上のボリュームが必要ですので継続的に制作しましょう。
事前準備
以下の準備をしてお持ちいただくと、自分でレクチャー動画を作成できます。
- Webカメラつき(外付け可)のノートパソコン
- プレゼンテーションソフト(Googleスライド、PowerPoint、Keynoteなど)
- USBマイク(Skypeなどで使うヘッドセットやオーディオマイク。なければ内蔵マイク)
- インターネット接続(スマホのテザリングなどを試しておきましょう)
- Screencast-O-Matic
(下記の資料を参考にして、Screencast-O-Maticが起動できるようにしておきましょう。)
スクリーン録画とは?
スクリーン録画とは、下のようなパソコンの画面の映像、ナレーション、講師のWebカム映像を同時に収録したビデオのことです。
スクリーン録画ソフトウェア
収録に使用するソフトウェアは「スクリーン録画ソフトウェア」または「スクリーンレコーディングソフトウェア」と呼ばれています。
スクリーン録画ソフトウェアは、有料・無料のものがあります。
本格的に、Udemyコースの作成をするのであれば、
- カムタジアスタジオ 8(Windows・¥33,000)
- Camtasia for Mac (Mac・¥11800)
- ScreenFlow 6(Mac・¥11800)
- Screencast-O-matic PRO版(年間15ドル)
がおすすめです。
今回は、15分まで無料で収録ができる「Screencast-O-Matic FREE版」を使用してレクチャー動画作成にチャレンジします。
Screencast-O-Maticを使ってみよう
Screencast-O-Matic.com(以下、S-O-M)はブラウザから起動できるスクリーン録画ソフトウェアで、15分までなら無料でビデオを収録できます。
S-O-Mは、以下の手順で使用できます。
(1)Webブラウザ(Google Chrome・Mozilla Firefoxを推奨)で、http://www.screencast-o-matic.com/ にアクセスします。
(2)ページが開いたら、【Start Recording】ボタンをクリックします。起動するかどうかを聞かれるので、OKをクリックしましょう。
(3)すると、以下のように点線で囲まれた領域と、録画設定メニューが表示されます。
(4)録画対象を選択します。
- 画面のみ
- Webカムのみ(USB/Thunderbolt接続HDMIキャプチャ+ビデオカメラでもOK)
- 両方(画面+Webカム)
(5)Size(サイズ)で収録範囲の大きさを選択します。
選択範囲の真ん中の十字アイコンをドラッグすると、選択範囲を移動できます。
- 640 x 480ピクセル
- 1280 x 720ピクセル
- フルスクリーン
(6)Narrationでマイクの音量を振りきれないように調整します。
マイクの音量設定は、以下で行います。
Udemyでコースを公開する場合は、USB接続オーディオマイク(SAMSON GO/Meteor、iRig Mic HD)を使用することをおすすめします。
- Mac
- システム環境設定 > サウンド
- Windows
- ハードウェアとサウンド > サウンド > 録音 > マイク > プロパティ > レベル
(7)設定を完了したら、【Rec】ボタンをクリックします。
(8)ナレーションを終えたら【Stop】をクリックします。
(9)【Done】をクリックします。
(10)出力範囲指定を行います。
左右のハンドルをドラッグすると、前後の不要な部分を出力しません。
(11)「Save as Video File」を選択し、保存すると、MP4ファイルの出力設定を行います。
- Type: MP4
- Filename: ファイル名を指定できます。
- Folder: 保存フォルダを指定します。
- Cursor: カーソルのハイライト
設定をしたら、【Publish】をクリックします。
(12)Udemyのコースのテストビデオのページでアップロードを実行しましょう。
以上で、ファイルの生成は完了です。